肝斑(かんぱん)
肝斑とはホルモンのバランスが崩れてできるしみです。特に妊娠や出産を機に肝斑が出現する場合も多いです。肝斑は両目の下に左右対称に出てくるしみです。
肝斑にレーザーで照射するとしみが濃くなってしまうため、レーザーは照射できません。
乳酸ピーリング
ケミカルピーリングの中の乳酸ピーリングは、特に肝斑に有効です。
ピーリングで皮膚の表面の古い角質を剥がすのと同時に、肝斑による皮膚のくすみも剥がしてくれます。その上乳酸が持つ美白の作用でより肝斑が薄くなります。
また、乳酸ピーリングの後に超音波イオン導入を施術することで、皮膚の深い部位にこびりついた肝斑をさらに薄くしてくれる効果があります。
下記の副作用の可能性があります。
・熱傷 ・毛のう炎 ・炎症後色素沈着 ・アレルギー反応 ・ケロイド
肝斑専用・超音波付 トラネキサム酸イオン導入
肝斑の特効薬であるトラネキサム酸を肌に塗り、イオンの力を利用して肌のより深くまでトラネキサム酸を浸透させることで肝斑を退治する治療です。
同時にビタミンCやプロセンタも導入するため、肌のハリも出て美肌効果が期待できます。
また、いち1秒間に300万回の振動を与える超音波機能がついているため、たるみや毛穴、リフトアップ効果も期待できます。
下記の副作用の可能性があります。
・熱傷 ・毛のう炎 ・炎症後色素沈着 ・アレルギー反応 ・ケロイド
肝斑専用レーザートーニング
レーザーができないシミですが、最新のレーザー「SPECTRA」で肝斑のレーザー治療が可能になりました。「SPECTRA」は肝斑の深部に反応し、肝斑の成分をレーザー熱で焼却してくれます。
レーザートーニングはトラネキサム酸超音波イオン導入とセットで行います。
2週間に1度 計6回が 1クールです。
(重症の方は 2~4クールかかります。)
料金
- 顔全体20,000円
- 頬のみ15,000円
- 治療前
- 治療後
下記の副作用の可能性があります。
・熱傷 ・毛のう炎 ・炎症後色素沈着 ・アレルギー反応 ・ケロイド
肝斑でも治療できるフォトフェイシャル M22
カサブタを作らず周囲に気付かれずシミを薄くしたい人にお薦めです。
M22はフォトフェイシャルの最新型で、以前のフォトフェイシャルに比べて、パワーの設定も広く、冷却効果も高まりました。
560nmの波長でシミを薄くした後に695nmの波長を照射し、同時にお肌のハリを出す効果もあります。
また、今までは照射できなかった肝斑の方でも照射が可能になりました。
注:肝斑の方が照射される場合はシナールとトランサミンの内服を3ヵ月以上継続してみえる方、もしくは、レーザートーニングの治療を6回1クール終えた方のみ治療が可能です。
レーザートーニングをされている方はレーザートーニング1クール後からM22の照射を開始できますが、レーザートーニングとM22を2週に1度、交互で受けて頂くことで肝斑にも肝斑の上にあるシミにも効果が発揮されます。
M22は顔以外にも手の甲や上肢にも照射可能です。また鼻の黒ずみにも有効です。
こちらのM22は1ヶ月に1度の照射がお薦めです。メイクは当日より可能です。
内服・外用
トラネキサム酸の内服とタチオンの内服(自費)が肝斑にかなり有効です。
ハイドロキノンの外用で毎日のスキンケアも大切です。
ドクターズコスメ・トラネキサム酸原液
肝斑の特効薬であるトラネキサム酸原液を毎日のスキンケアで使用することでより早く肝斑が薄くなります。
下記の副作用の可能性があります。
・接触性皮フ炎 ・アレルギー反応
トラネキサム酸注射
トラネキサム酸はシミの元であるメラノサイトの周囲で起こっている炎症を抑え、メラノサイトが異常にメラニンを作るのを抑制してくれます。
下記の副作用の可能性があります。
・内出血 ・神経損傷 ・肝機能障害 ・アレルギー反応 ・ケロイド